中国本土から密航の男がマカオのカジノで両面テープ使いチップ盗む

マカオのカジノ施設でテーブルゲームに参加する際、現金ではなくゲーミングチップを使用する。ゲーミングチップは少し分厚いコインのような形をしており、額面によって色やデザインが異なるが、いずれも小さく軽い。1枚10万香港ドル(日本円換算:約145万円)といった高額チップも存在する。

ゲーミングチップはカジノフロアにあるキャッシャーと呼ばれるカウンターで額面の現金と交換することができる。つまり、現金そのもの。マカオのカジノでは、しばしばゲーミングチップを狙った犯罪が発生している。

マカオ司法警察局は2月3日、マカオのカジノ施設で発生した3件の窃盗事件の容疑者として、中国本土出身の男(50)を逮捕、送検したことを明らかにした。

同局の発表によれば、同月1日、1人のギャンブラーがカジノテーブル上の自分の手元に35万香港ドル(約509万円)分のチップを置いていたとことろ、少し目を離した隙を狙って近くにいた男が両面テープを貼り付けた手を伸ばし、1万香港ドル(約14.5万円)分のチップを盗んだという。幸い、すぐにギャンブラーがチップを盗まれたことに気づき、カジノの警備員が逃走した男を取り押さえ、警察に身柄を引き渡すことができたという。

その後の警察の調べで、同じカジノ施設と別のカジノ施設で9月6日、11月1日に発生した同様の手口による2件の窃盗事件への関与及び不法にマカオに上陸した密航者であることがわかったとのこと。

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

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