マカオの経済自由度世界32位、地域8位=前年から上昇

マカオ政府金融管理局は2月15日、米国の保守系シンクタンク、ヘリテージ財団が発表した2017年度「世界経済自由度指数」の結果についてコメントを発表。マカオは総体経済自由度で平均を上回る70.7ポイント(前年から0.6ポイント上昇)を得て9年連続で「比較的自由」な経済体と評価されたとしている。

マカオの世界180の経済体における順位は前年の34位から2つ上昇の32位、アジア太平洋地域の43の経済体の中では1つ上昇(日本を抜く)の8位となった。なお、香港が世界で首位。アジア太平洋地域でマカオより上位に位置するのは上位から香港、シンガポール、ニュージーランド、オーストラリア、台湾、韓国、マレーシアの順。

評価の基準となる12項目の経済自由度指標について、マカオは財政健全性、政府支出水準、貿易自由度、投資自由度、税務負担、貨幣自由度、金融自由度で高位置につけた。

調査レポートの中で、マカオはフリーポートとして長期にわたって世界貿易と投資の恩恵を受け、円滑かつ効果的なビジネス環境、私有財産権の尊重、低い税率、高い効率といったメリットのある地域とされた。また、2002年のカジノ経営ライセンスの対外開放後、域外から相当の投資を引き入れたことも紹介された。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は4月18日、今年(2024…
  2.  マカオ政府衛生局(SSM)は4月17日夜、マカオで今年(2024年)4人目となる在郷軍人病(退役…
  3.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  4.  このほどマカオのゲーミング規制当局(博彩監察協調局=DICJ)が公表した今年第1四半期(2024…
  5.  このほどマカオ政府財政局(DSF)が公表した最新統計によれば、今年(2024年)3月の住宅売買・…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun