マカオの銀行における国際業務割合、軽微な下落=16年第4四半期

マカオ金融管理局が2月17日に公表した統計によれば、昨年第4四半期(2016年10-12月)のマカオの銀行業務全体に占める国際業務の割合は軽微な下落となった。

昨年12月末における銀行システム総資産に占める国際資産の割合は同年9月末から0.1ポイント下落の84.1%、国際負債の割合は0.3ポイント下落の78.7%だった。

外貨はマカオの国際銀行業務における主要取引単位となっている。昨年12月末における国際銀行資産及び負債に占めるマカオパタカの割合は0.8%及び1.7%。香港ドル、米ドル、人民元、その他外貨の国際資産に占める割合は45.5%、42.7%、6.4%、4.6%、国際負債に占める割合は53.4%、35.8%、5.2%、3.7%。

昨年12月末におけるマカオの銀行の国際資産総額は、第3四半期末から1.6%、前年の同じ時期から2.7%のそれぞれ上昇となる1兆1700億パタカ(日本円換算:約16兆5175億円)。このうち、対外資産は前年の同じ時期から2.2%下落の8227億パタカ(約11兆6145億円)、マカオにおける外貨資産は16.8%増。国際資産の主要構成要素である外地における非銀行ローンは2.7%下落の3617億パタカ(約5兆1063億円)。

昨年12月末におけるマカオの銀行の国際負債総額は、第3四半期末から1.2%、前年の同じ時期から1.4%のそれぞれ上昇となる1兆0940億パタカ(約15兆4446億円)。このうち、対外負債は前年の同じ時期から16.5%下落の5098億パタカ(約7兆1971億円)、マカオにおける外貨負債は24.9%増の5892億パタカ(約8兆3181億円)。マカオ居民(マカオ居留権保有者)及びマカオ特別行政区政府による各種外貨預金が国際負債の主要な構成要素となっており、この預金残高は17.9%上昇の4975億パタカ(約7兆0235億円)。

マカオの国際銀行業務は主にアジア及びヨーロッパに分布している。昨年12月末における、マカオの銀行システムの対外資産のうち、対香港及び中国本土の債権が占める割合が38.6%、26.0%を占め、英国及びポルトガルは2.9%、2.7%だった。対外負債全体に占める対香港及び中国本土の割合は52.6%、20.2%、ポルトガルとフランスが占める割合は、それぞれ0.8%。対外資産及び対外負債全体のうち、ポルトガル語圏諸国の債権と負債の占める割合は2.7%、1.1%。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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