香港の退役軍人病患者3人が潜伏期間中にマカオ旅行

マカオ政府衛生局は4月21日、香港政府衛生署衛生防護センターが今年(2017年)把握した17名分の退役軍人病(レジオネラ肺炎)病例報告のうち、3人の患者が発病前の潜伏期間中にマカオへ旅行していたとする通報があったことを明らかにした。

香港衛生防護センターがマカオ側に提供した資料によれば、3人の患者の年齢は66〜84歳のいずれも男性で、今年1〜4月にかけて発病。3人の呼吸器から採取したサンプル検査で、同じ型のウィルスが見つかったとのこと。3人はマカオ滞在中、コタイ地区の大型IR(統合型リゾート)パリジャンマカオに滞在、宿泊した可能性があるという。

マカオ衛生局では、今回の事案を重視する姿勢を示し、詳しい調査を実施するとした。

退役軍人病の症状としては、発熱、空咳、呼吸困難、倦怠感、頭痛、筋肉痛、腹痛、下痢などが挙げられ、抗生物質による治療が可能とのこと。マカオにおける退役軍人病の感染例は、直近10年間で1例のみという。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

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