マカオ司法警察局は5月11日、新口岸地区のカジノ施設内で昨年（2016年）12月31日に発生した窃盗事件の容疑者として、マカオ人の女（54）を逮捕したと発表した。

事件の被害者は中国本土からマカオを訪れていたギャンブラー。当日の正午頃から、10万香港ドル（日本円換算：約145万円）相当のゲーミング（カジノ）チップがポケットに入ったジャケットを着てカジノゲームに興じていたというが、午後7時頃になって、チップがなくなっていたのに気付き、警察に通報。

その後、警察が監視カメラ映像を分析したところ、被害者に近づき、ジャケットのポケットに手を突っ込んでチップを盗んだ女の姿が確認され、容疑者の身元の特定に成功。今年5月9日、容疑者が再びカジノに現れたところを巡回中の警察官が逮捕した。

なお、容疑者は警察の捜査への協力を拒否しているという。

カジノフロアの監視システムのイメージ（資料）＝マカオ理工学院ゲーミングティーチング＆リサーチセンターの模擬カジノ施設にて－本紙撮影