マカオ、17年第1四半期の犯罪件数5.1%増…カジノ関連犯罪の生活圏への波及なし

マカオ保安庁は5月22日、今年第1四半期(2017年1〜3月期)の犯罪統計を発表。犯罪件数は前年の同じ時期から5.1%増の3502件だった。

犯罪件数の増加要因として、偽造紙幣行使及び違令罪の大幅増が挙げられる。なお、市民生活に影響が及ぶ犯罪については、窃盗が7%、強盗が38%のそれぞれ減となった。このほか、振り込め詐欺事案が昨年同期の9件から22件に増えたことなどを受け、詐欺事案が29%増の219件に上った。

ゲーミング(カジノ)関連犯罪については、監禁事案が18%増の105件、高利貸し事案が16%減の89件。いずれも大部分がカジノ内及びカジノ周辺で発生したものであり、生活圏には波及した形跡はないとした。また、ゲーミング産業に絡む黒社会(反社会集団)の異常な動きも見受けられないが、ゲーミング業界が生み出す利益は非常に大きいため、潜在的治安リスクとして今後の動きを注視する必要があるとした。

マカオの治安情勢について語る黄少澤マカオ保安局長(中央)=5月22日、マカオ保安庁長官オフィス(写真:GCS)

マカオの治安情勢について語る黄少澤マカオ保安局長(中央)=5月22日、マカオ保安庁長官オフィス(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオは長く本格的な鉄道が存在しなかったが、2019年12月に新交通システム「マカオLRT」タイ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月18日、今年第1四半期(2024年1〜3月)のマカオのツーリズ…
  3.  マカオ政府経済・科技発展局は4月17日、昨年第4四半期(2023年10〜12月期)の工業輸出状況…
  4.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  5.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は4月18日、今年(2024…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun