豪投資銀行大手が今年と来年のマカオのカジノ売上見通し引き上げ…中国本土の超富裕層人口が予想上回る増

このほど豪投資銀行大手マッコーリーが発表した最新レポートにおいて、今年(2017年)と来年(2018年)のマカオのカジノ売上見通し及びカジノ運営企業の目標株価が引き上げられた。

カジノ売上見通しについては、今年が事前予想の対前年12%増から18%増、来年が同6%増から16%増とした。

同行では、上方修正の理由として、中国本土における超富裕層人口の増加が予想を上回ったことから、カジノVIPルーム部門の業績が好調に推移するとみられるほか、マスゲーミングフロア(いわゆる平場)についても、マス消費者への浸透率が上昇し、滞在時間も長くなると見込まれ、中長期的にポジティブだとした。

また、マカオ政府とコンセッション(カジノ経営権契約)を結ぶ6陣営の投資判断は「アウトパフォーム」を維持し、目標株価を引き上げた。

マカオ政府のカジノ監理部門にあたる博彩監察協調局(DICJ)が8月1日に公表した最新データによれば、今年1〜7月の累計カジノ売上は1493.40億パタカ(約2兆0231億円)で、前年同期比18.9%増。プラス幅は前月から1.7ポイント拡大した。

マカオの月次カジノ売上は2014年6月から2016年7月まで26ヶ月連続で前年割れだったが、同年8月から今年7月まで12ヶ月連続で対前年プラスを維持している。

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は4月18日、今年(2024…
  2.  マカオ政府衛生局(SSM)は4月17日夜、マカオで今年(2024年)4人目となる在郷軍人病(退役…
  3.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  4.  このほどマカオのゲーミング規制当局(博彩監察協調局=DICJ)が公表した今年第1四半期(2024…
  5.  このほどマカオ政府財政局(DSF)が公表した最新統計によれば、今年(2024年)3月の住宅売買・…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun