マカオ、偽iPhone路上販売の男2人逮捕…中国本土で仕入れ

マカオ税関(澳門海關)は6月14日、マカオ治安警察局の協力を得て偽のiPhoneをマカオ市街地の路上販売していた中国人男子2人を逮捕したと発表した。

6月8日、市民から治安警察局に路上販売されていたiPhoneを2台購入したが、後で偽物だったことに気づいたと通報があり、税関に連絡が入った。この市民は価格交渉の末、1台あたり1000パタカ(日本円換算:約1万4000円)で購入したと説明したとのこと。

これを受け、税関が調査を開始。私服の税関職員がマカオ半島旧市街地の義字街周辺を巡回中、男がスマートフォンを掲げて通行人に声がけしているのを発見し、身分を明かして所持品検査を行ったところ、2台の偽物とみられるiPhoneが見つかった。

また、治安警察局が通報者の情報を元に行方を追っていた男についても、12日に中国本土との陸路の出入口となる關閘イミグレーションで身柄を拘束。偽物とみられるiPhone2台のほか、路上販売の売上金とみられる約1万人民元(約16万2300円)を所持していた。

路上販売していた男に対するマカオ税関による所持品検査の様子(写真:澳門海關)

路上販売していた男に対するマカオ税関による所持品検査の様子(写真:澳門海關)

税関が権利元に確認したところ、市民が購入したもの、路上販売の男が所持していた合計6台のiPhoneがすべて偽物であることが確認された。

税関の調べに対し、路上販売の男2人は偽物のiPhoneを中国本土で1台あたり700人民元(約1万1400円)で仕入れ、マカオで3000パタカ(約4万2000円)で販売していたとのこと。2人の男が親戚同士であることもわかった。税関は2人を工業著作権法違反などの罪で起訴する方針。

税関では、市民に対して路上で声がけされても商品を買わないこと、偽物を販売している疑わしい人物を見つけた際には税関に通報するよう呼びかけている。

マカオの路上で偽iPhoneを販売していた男2人の所持品(写真:澳門海關)

マカオの路上で偽iPhoneを販売していた男2人の所持品(写真:澳門海關)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)グランドリスボアパレス(上葡京)で4月22日、世界…
  2.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業SJMリゾーツ社は4月22日、マカオ特別行政区の成立25周…
  3.  マカオ政府統計センサス局(DSEC)は4月22日、今年(2024年)3月及び1〜3月累計の訪マカ…
  4.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  5.  マカオ治安警察局は4月21日、自動車の運転者と歩行者の安全を確保するため、マカオ域内の各所でキッ…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun