マカオ、PCR検査費を3割値下げの約1600円に=市民は初回無料

 マカオでは、政府直営または委託先検査機関が運営する新型コロナウイルス核酸検査(PCR検査)ステーションが市内に3ヶ所設けられている。

 主に中国本土の広東省との往来やマカオのカジノ施設入場にあたって陰性証明の提示が必須となっており、そういった需要に対応したもの。スマートフォンのアプリや特設サイトから予約する方式が採用されており、検査結果も電子データとして提供される。紙の証明書が必要な場合は別途申請可能となっている。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは8月6日、核酸検査費を8月12日から120マカオパタカ(日本円換算:約1600円)に変更すると発表。現状は180マカオパタカ(約2400円)で、約3割の値下げに。なお、市民(マカオ居民IDカード保有者及びブルーカードと呼ばれるマカオ外地就労者身分証保有者)については、初回の検査費が無料となっている。

 マカオにおける核酸検査のキャパシティは段階的に増強されており、初期は1日あたり約7500人だったが、現在は約1万6000人に上る。参考までに、マカオの人口は約70万人。

 マカオ域内における新型コロナウイルス新規感染確認は8月6日まで41日連続ゼロ、輸入関連性症例に限ると実に130日連続ゼロ。また、これまでの累計退院者数は46人で、7月17日までに全員が退院済み。市中感染、院内感染例とも発生しておらず、死亡例もゼロを達成しており、新型コロナの封じ込めに成功しているといえる。

マカオフォーラムに開設された新型コロナウイルス核酸検査ステーション(資料)=2020年7月21日(写真:GCS)

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