マカオの世界遺産「ギア灯台」の内部特別公開実施へ…10月11・12・18・19日

 マカオ政府海事・水務局(DSAMA)は9月28日、(2025年)10月に開催する「2025年海事フェスティバル」の一環として、10月11、12、18、19日に普段は外観のみの参観となっている世界遺産「ギア要塞」を構成する建築物「ギア灯台」の内部を特別公開すると発表。

 ギア灯台はマカオ半島で最も標高の高い位置にあるギアの丘の要塞を構成する施設として1864年に建てられ、翌年9月24日に点灯した。中国沿岸部最古の近代灯台とされる。高さ約15メートルの白亜の灯台は、マカオパタカの紙幣デザインにも採用されるなど、港町 マカオを象徴する存在として市民や観光客から愛される存在。設計はマカオ生まれのポルトガル人、カルロス・ヴィセンテ。灯台の上部からはマカオの半島の旧市街地、新口岸地区をはじめ、香港とマカオ、珠海をY字型に結ぶ港珠澳大橋を望むパノラマビューが楽しめる。

 また、同じ日程でマカオ半島・媽閣地区にある航海学校の公開も行われる。

 一般公開時間(各実施日とも)はギア灯台が現地時間の午前10時から午後5時半まで(行列となる場合の締切時間は午後4時45分)、航海学校が同じく午前10時から午後6時まで。いずれも無料で参観でき、事前予約は不要とのこと。

 2025年海事フェスティバルは、DSAMAと民間の船会社(3社)、統合型リゾート(IR)運営会社(5社)が共同開催するもので、上記のほかにも海事博物館(10月11、12日)及び同館前の広場と航海学校でワークショップ等といった事前予約不要かつ無料で参加できるイベントのほか、事前申込を必要とする海事ツアーや測量船などの公務船の見学会も行われるとのこと。イベントの詳細はDSAMAの公式サイトの特設ページ(https://www.marine.gov.mo/)で確認することができる。

ギア灯台の内部特別公開イベントでは頂部からの眺望も楽しめる(写真:DSAMA)

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