マカオの無形文化遺産目録に12項目追加登録…合計24項目に

 マカオ政府文化局(ICM)では、マカオにおける重要な価値を持つ無形文化遺産の保護強化によるより良い伝承を目的とし、文化財保護法及び無形文化遺産管理ガイドラインの規定に基づき、昨年(2024年)から無形文化遺産目録への登録プロジェクトを開始している。

 同局は10月13日、前月(9月)26日付の社会文化長官認可により、新たに12項目を無形文化遺産目録へ追加登録したと発表。

 今回追加登録された12項目は、土地習俗、ドラゴンダンス、ライオンダンス、ポルトガル式フォークダンス、春節、端午節、ドラゴンボートレース、太極拳、ポルトガル式エッグタルト製造技術、杏仁餅(アーモンドクッキー)製造技術、嫁喜禮餅(結婚式のため新婦側家族が用意する中国式の伝統菓子)製造技術、竹昇麺(太い竹の枝に跨って打つ中国式の伝統麺)で、昨年12月2日から1ヶ月にわたって行われたパブリックコメント(意見公募)と文化遺産委員会への諮問を経て選定されたとのこと。

ポルトガル式フォークダンスのイメージ(写真:ICM)

 マカオには、70項目から成る無形文化遺産”リスト”も存在するが、同局によれば、無形文化財”目録”はリストの中からマカオにとって重要な価値と社会的影響力が大きいものを選定し、保護強化を図るものという。

 今回の追加登録により、マカオの無形文化遺産目録登録の合計数は24項目となった。

 同局では、今後も無形文化遺産に関する調査研究と識別確認を強化し、より多くの貴重な無形文化遺産を法的保護の対象に組み入れていく考えを示した。

大王誕イベントにおけるドラゴンダンスとライオンダンスのイメージ(写真:ICM)

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