マカオ、2025年3Qのカジノ売上に占めるVIPルームの割合は27.0%…前年同時期から3.5ポイント拡大
- 2025/10/20 8:51
- カジノ・IR
このほどマカオのゲーミング規制当局(博彩監察協調局=DICJ)が公表した今年第3四半期(2025年7〜9月)のゲーミング統計によれば、VIPルームによるカジノ売上(粗収益、Gross Gaming Revenue=GGR)を反映するVIPバカラ売上は前年同時期から29.1%増の168.86億パタカ(日本円換算:約3181億円)となり、全体に占める割合は3.5ポイント拡大の27.0%に。
今年第3四半期のカジノ売上は前年同時期から12.5%増の625.70億パタカ(約1兆1786億円)で、コロナ前2019年同時期からの回復率は88.4%。回復を牽引しているのはマス(平場)部門で、今年第3四半期のマスのによる売上は364.96億パタカ(約6874億円)となり、それぞれ2019年同時期から19.4%、前年同時期から7.1%の増。
マカオのカジノ市場の特徴として、近年はマス(平場)シフトが顕著で、直近6年連続で5割未満となっている。(参考:2024年24.1%←2023年24.7%←2022年24.1%←2021年32.8%←2020年43.5%←2019年46.2%)
このほか、今年第2四半期末時点のマカオの総ゲーミング(カジノ)テーブル台数は6000台、スロットマシン台数は1万2000台で、2023年第1四半期以降は横ばいに。同年1月1日施行の改正カジノ法が施行によってテーブル及びマシン台数キャップ(上限)が設定されたことと関係しており、上記の数字はその上限値と一致する。改正法施行直前の2022年12月末(テーブル5605台、マシン1万0775台)からは増、コロナ前2019年12月末(テーブル6739台、マシン1万7009台)からは減という状況。マカオのカジノ施設数は2022年第1四半期から変動なしが続いたが、今年第3四半期末時点では28軒に。2021年末には42軒だったが、コロナ禍による経営難や法改正などにより衛星カジノ(サテライトカジノ)の閉鎖が相次いだことで2022年まで大幅減となり、今年第3四半期には、年末までの全閉鎖(一部、直営方式に切り替え存続)が発表されている衛星カジノの早じまいがあったことで、マイナスとなった。
























