2024年マカオ飲食業調査公表…5年連続赤字に

 マカオ政府統計・センサス局は10月17日、昨年(2024年)のマカオの飲食業調査結果を公表。

 昨年マカオで営業中の飲食業事業所数(ホテル及びカジノ運営企業の直営店及び街頭の屋台を除く飲食店舗、テイクアウト店、公設市場併設のフードスタンド)は前年から49ヶ所減の4930ヶ所、従業員数は0.5%減の3万7809人だったとのこと。

 アフターコロナ2年目に当たる昨年の飲食業の年間の合計収入は前年比3.4%増の150.5億パタカ(日本円換算:約2833億円)、支出についても3.1%増の151.0億パタカ(約2843億円)で、業界の年間収支は5500万パタカ(約10.4億円)の赤字。コロナ禍の2020年から5年連続赤字となったが、赤字幅は前年から縮小した。

 このうち店内で飲食可能な店舗は35ヶ所減の2470ヶ所、スタッフ数が0.6%減の2万9054人。収入は3.4%増の127.5億パタカ(約2400億円)、支出が3.8%増の126.8億パタカ(約2387億円)で、8923万パタカ(約16.8億円)の黒字に。このカテゴリーに限ると2年連続黒字。

 収入の推移を料理ジャンル別にみると、チャイニーズスタイルの酒楼・飯店が52.5億パタカ(約988億円)、茶餐廳・粥麺店が29.4億パタカ(約553億円)、日韓レストランが7.9億パタカ(約149億円)、カフェが4.3億パタカ(約81億円)で、それぞれ2.8%、6.9%、1.4%、12.3%増。一方、西洋式のレストランは6.3%減の13.0億パタカ(約245億円)に。収支については、チャイニーズスタイルの酒楼・飯店とカフェが黒字で、残る3ジャンルは赤字だった。

 テイクアウト店は24ヶ所減の2380ヶ所、スタッフ数は0.4%減の8573人。収入は2.7%増の22.5億パタカ(約424億円)、支出は0.4%減の24.0億パタカ(約452億円)で、赤字幅は1.5億パタカ(約28億円)まで縮小。

 このほか、公設市場に併設するフードスタンドは10ヶ所増の80ヶ所、スタッフ数は24.7%増の182人。収入は10.0%増の4686万パタカ(約8.8億円)、支出は17.9%増の2688万パタカ(約5.1億円)で、1998万パタカ(約3.8億円)の黒字。

マカオタワーから望むマカオ半島の町並み(資料)=2024年10月本紙撮影

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