マカオ、2025年1〜9月累計インバウンド旅客数が15.5%増の2967万人に…日本旅客は25.0%増

 マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は10月24日、今年(2025年)1〜9月累計及び9月単月の訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)統計を公表。

 今年1〜9月累計のインバウンド旅客数は前年同時期から14.5%増の2967万1070人(延べ、以下同)で、コロナ前2019年同時期と比較した回復率は98.2%に達した。内訳は、日帰り旅客が24.9%増の1727万8529人、宿泊を伴う旅客が2.5%増の1239万2541人。平均滞在時間は1.1日、日帰り旅客に限ると0.2日、宿泊を伴う旅客が2.3日で、いずれも横ばい。

 国・地域別で最多だったのは中国本土からの旅客で、18.4%増の2157万8479人、全体に占める割合は72.7%。第二の旅客ソースにあたる香港からの旅客は1.4%増の547万9564人、同第三の台湾からは16.5%増の72万7062人。

 国際旅客ソース(中国本土、香港、台湾以外から)についても12.4%増の188万5965人に。このうち東南アジアでは、フィリピン(38万2851人)、インドネシア(14万6490人)、マレーシア(12万1409人)、タイ(11万4933人)で、それぞれ10.8%、14.6%、3.1%、20.8%増。南アジアは、インド(8万0917人)が5.0%増。北東アジアは、韓国(38万2494人)と日本(11万6224人)がそれぞれ12.0%、25.0%増。長距離では、米国(11万2330人)が8.7%増。

 入境ルート別の割合は、陸路が全体の82.7%を占めた。以下、海路が9.8%、空路が7.5%。陸路のインバウンド旅客数は19.5%増だった一方、海路と空路ではそれぞれ5.4%、3.5%減に。

マカオの町並み(資料)=2025年8月世界遺産セナド広場にて本紙撮影

 今年9月単月のインバウンド旅客数は前年同月から9.8%増の277万5130人。内訳は、日帰り旅客が19.4%増の156万1568人、宿泊を伴う旅客が0.5%減の121万3562人。日帰り旅客が占める割合が拡大したため、平均滞在時間は0.1日短い1.2日となり、宿泊を伴う旅客に限ると2.5日、日帰り旅客は0.2日で、いずれも横ばい。日本旅客は22.5%増の1万4416人。

 マカオでは一昨年(2023年)1月初旬からアフターコロナがスタートし、インバウンド旅客の急回復が進んだ。昨年通期のインバウンド旅客数は前年から23.8%増の3492万8650人、コロナ前2019年と比較した回復率は88.6%。今後、どのタイミングで2019年水準を回復するか、また政府が旅客ソースのダイバーシティ化を推進する目標を掲げ、各種施策を打ち出す中、国際旅客ソースの動向が注目点となる。

2024年と2025年のマカオの入境旅客数(インバウンド旅客数)推移比較表(図版:DSEC)

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