マカオで3日ぶり輸入性デング熱感染確認例出現…患者に広東省中山市滞在歴、今年30例目

 マカオ政府衛生局(SSM)は11月11日夜、同日マカオ域内で新たに輸入性デング熱感染を1例確認したと発表。

 デング熱は蚊(ヒトスジシマカ)を媒介とする感染症で、マカオでの感染確認例出現は3日ぶり。年初来の感染確認例は今回のケースを含めて31例となり、内訳は当地感染が1例、輸入性感染が30例。

 輸入性第30例の患者はマカオ半島西部の沙梨頭地区に居住し、マカオ半島中央部のラザロ地区で勤務するマカオ人の女性(60)で、10月25〜26日と11月2〜3日にかけて広東省中山市に滞在歴があった。11月5日に発熱と筋肉痛の症状が現れ、医療機関を受診。その後、8日に四肢の皮膚に発疹が現れたため、10日に公立総合病院の仁伯爵綜合醫院(通称:山頂醫院)を受診するとともに、血液検査を受検。その検査結果が11日に明らかとなり、デング熱Ⅰ型に感染していることが確認されたとのこと。

 同局では、患者の渡航・居住歴、発症時間、検査結果を総合し、輸入性の感染例と判断。目下、患者の容体は安定しており、同住者に体調不良の者も出ていないという。同局では、速やかに患者のマカオにおける主な活動場所周辺へ職員を派遣し、蚊の発生源の調査・除去と予防措置として蚊の駆除及び作業を実施するとした。

 一昨年のマカオにおけるデング熱感染確認は7例で、すべて輸入性だったが、昨年は輸入性感染が2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)、7月(1件)、10月(18例)、11月(12例)、12月(4例)の計39例、当地感染が10月(1例)、11月(8例)の計9例に上った。なお、昨年分に関して、10月以降に感染確認された輸入性事案の大半にマカオと相互往来が緊密な広東省中山市、仏山市、江門市滞在歴があった。今年の輸入性事案についても、広東省、中でも中山市滞在歴のある患者が目立ち、これに次いで東南アジア各地から戻ったケースという状況。

 マカオの人口は約68万人、人口密度は世界的にみてもかなり高い約2万人/平方キロ。この時期になっても依然として気温・湿度が高いが続き、蚊の発生しやすい状況で、またボーダーを跨ぐ移動も頻繁となる中、同局が市民に対して域内及び外遊時にデング熱及び最近周辺地区で流行が見受けられるチクングニア熱への予防対策を講じるよう繰り返し呼びかけるとともに、市政署と合同で蚊の発生源の調査・駆除を強化して臨んでいる。

 年初来(11月11日夜まで)のマカオにおけるチクングニア熱感染確認例は、当地感染が8例、輸入性が35例に上っており、直近の感染確認例出現は11月4日(輸入性第35例)。

マカオ外港フェリーターミナルに掲出されている外遊先でのデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)=2024年8月本紙撮影

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