マカオ税関が運び屋向け密輸品供給拠点摘発…冷凍鶏もみじ約3000キロ発見

 澳門海關(マカオ税関)は11月11日、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)の趨勢に関する情報収集・分析を進めるとともに、運び屋向けに商品を供給する拠点となっている場所に対するパトロールを強化して臨む中、同日実施したパトロール中にマカオ半島北部に所在するビル内で運び屋向け商品供給拠点とみられる1ヶ所の発見に至り、即時に摘発したと発表。

 マカオ半島北部については、中国本土との主要な陸路の玄関口・關閘イミグレーション(通称:ボーダーゲート)に近い位置にあることから、以前から両地の間を往来する運び屋相手のビジネスを行う店舗や倉庫などが存在すると指摘されており、当局が高頻度でパトロールや摘発を行っている。

 税関によれば、摘発対象となった場所にはマカオ人の現場責任者の男(39)がおり、中から冷凍鶏もみじ(鶏の足先の部分)約3000キログラム、市価およそ7万パタカ(日本円換算:約135万円)相当を発見したとのこと。

密輸品供給拠点に対する摘発の様子=2025年11月11日(写真:澳門海關)

 税関では、現場責任者の男が運び屋を組織して中国本土へハンドキャリー方式で密輸出することにより正当な貿易活動の規制逃れを図ったとして対外貿易法違反で行政違法手続きに着手したほか、食材が室温下で放置されていたことから、保管状況(温度管理)が食品安全法に触れる可能性があるとして市政署に通報し、同署が食材を廃棄処分とした。さらに、この場所が営業許可証なしで開設・運営がなされていたことも判明したため、財政局がフォローアップを進めているという。

 アフターコロナでマカオと外地の往来が正常化した一昨年(2023年)の年初以来、マカオでは運び屋が絡む密輸事案がの摘発が頻発。昨年から直近にかけてマカオから中国本土への密輸出で摘発されたケースについては、鶏もみじを含む冷凍肉類や活ロブスターといった食材と中古スマホやパソコン用のCPUといった電子製品が目立つ。冷凍鶏もみじに関する摘発事案は約40日ぶりで、年初以来2桁に達している。

 税関は本件を受け、市民に対して報酬を目当てに運び屋行為へ従事しないよう累次の呼びかけを行い、今後も取り締まり戦略を随時調整しながら全力を挙げて運び屋行為の撲滅に取り組む考えを示した。

密輸品供給拠点に対する摘発の様子=2025年11月11日(写真:澳門海關)

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