マカオ、2025年10月の平均ホテル客室稼働率は89.3%…0.9pt上昇

 マカオは人口約69万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした大規模イベントが数多く開催されるアジア有数の国際観光都市として知られる。

 マカオの今年(2025年)10月のインバウンド旅客数は前年同月から10.8%増の347万2477人(延べ、以下同)で、宿泊を伴う旅客に限ると1.7%増の136万8957人だった。今年1〜10月累計では、インバウンド旅客数が前年同時期から14.1%増の3314万3547人、宿泊を伴う旅客は2.4%増の1376万1498人。

 マカオ政府統計・センサス局は11月28日、今年10月及び1〜10月累計のホテル宿泊客関連統計を公表。今年10月の平均ホテル客室稼働率は89.3%で、前年同月から0.9ポイント(pt)上昇。

 ホテル等級別では、5つ星が1.8pt上昇の93.5%、4つ星が1.0pt上昇の83.7%、3つ星が2.6pt下落の82.4%、2つ星ホテルが1.8pt下落の87.5%、エコノミー宿泊施設が1.1pt下落の80.0%。なお、10月末時点の5つ星ホテルの供給客室数が前年同時期から5.3%増、4つ星ホテルが0.2%減、3つ星ホテルが2.9%増、2つ星ホテルが横ばい、エコノミー宿泊施設が1.2%増だった点も考慮する必要がある。

 今年10月末現在、マカオで営業中のホテル数は前年同月から1軒増の147軒、供給客室数は3.4%増の4.52万室あり、このうち5つ星ホテルが1軒増の39軒で、供給客室数は全体の58.0%を占める2.62万室。

 今年10月のホテル宿泊客数は3.0%増の121.1万人。宿泊客のうち中国本土からの旅客は1.6%増の88.5万人、中国本土・香港・台湾を除く国際旅客は20.8%増の11.8万人となり、このうち韓国からが3.4万人、タイからが0.9万人、日本からが0.8万人、インドからが0.8万人で、それぞれ12.0%、67.3%、31.2%、37.0%増。ホテル宿泊客の平均滞在時間は0.1日延びて1.7日に。

 今年1〜10月累計の平均ホテル客室稼働率は前年同時期から3.6pt上昇の89.3%、宿泊客数は0.4%増の1212.1万人。ホテル宿泊客の平均滞在時間は横ばいの1.7日。

統合型リゾート(IR)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の町並み(写真:MGTO)

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