マカオの銀行における国際業務割合が安定保持…2025年3Q
- 2025/12/1 8:49
- 産業・経済
マカオ金融管理局は11月28日、今年第3四半期(2025年7〜9月)のマカオ国際性銀行業務統計を公表。
今年第3四半期のマカオの銀行業務全体に占める国際性業務割合は前四半期から安定を保持。今年9月末におけるマカオの銀行システム総資産に占める国際資産の割合は84.5%、国際負債の割合は81.3%で、同年6月末から変動なし。
外貨はマカオの国際銀行業務における主要取引単位となっている。今年9月末における国際銀行資産と負債に占めるマカオパタカの割合は0.8%と0.6%。香港ドル、米ドル、人民元、その他外貨の国際資産に占める割合は28.3%、43.0%、21.8%、6.1%、国際負債に占める割合は38.3%、37.6%、18.0%、5.5%。
今年9月末におけるマカオの銀行の国際資産総額は前の四半期から3.2%上昇の2兆1536億マカオパタカ(日本円換算:約42.1兆円)。このうち対外資産は1.9%増の1兆6304億マカオパタカ(約31.8兆円)、マカオにおける外貨資産は7.7%増の5233億マカオパタカ(約10.2兆円)。国際資産の主要構成要素である外地銀行同業貸付は4.0%上昇の5847億マカオパタカ(約11.4兆円)。
今年9月末におけるマカオの銀行の国際負債総額は、3ヶ月前から3.2%上昇の2兆0737億マカオパタカ(約40.5兆円)。このうち対外負債は0.5%下落となる1兆0428億マカオパタカ(約20.4兆円)、マカオにおける外貨負債は7.3%上昇の1兆0309億マカオパタカ(約20.1兆円)。マカオ特別行政区政府及びマカオ居民によるマカオの銀行への各種外貨預金が国際負債の主要な構成要素となっており、その今年6月末における残高は1.9%増の7805億マカオパタカ(約15.2兆円)。
マカオの国際銀行業務は主にアジアに分布している。今年9月末におけるマカオの銀行システムの対外資産のうち、対中国本土及び香港の債権が占める割合は35.8%及び23.9%。同時に、ポルトガル語圏諸国及び「一帯一路」周辺国家がそれぞれ0.6%及び14.8%。対外負債全体に占める対香港及び中国本土の割合は47.2%及び35.7%、ポルトガル語圏諸国及び「一帯一路」周辺国家が0.4%及び6.9%。
マカオ国際性銀行業務統計は国際決済銀行(BIS)が提唱する方法で作成されたもの。























