マカオ、2025年11月のカジノ売上は14.4%増の約4100億円…1〜11月累計8.6%増の約4.4兆円
- 2025/12/1 15:26
- カジノ・IR
マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は12月1日、今年(2025年)11月の月次カジノ売上(粗収益、Gross Gaming Revenue=GGR)統計を公表。
今年11月のGGRは前年同月から14.4%増の210.88億パタカ(日本円換算:約4103億円)で、前月比では12.4%減。コロナ前の2019年同月からの回復率は92.2%に。
前月比のマイナス要因は例年通りの季節要因。10月は初旬に中国本土で大型連休となる国慶節ゴールデンウィークが存在し、また12月はクリスマスホリデーシーズンを迎えることから、マカオのカジノ業界における11月は閑散期とされる。
11月の営業日は30日で、前月と比較して1日少ない。1営業日あたりの平均GGRは前月を0.74億パタカ(約14.4億円)下回る7.03億パタカ(約136.8億円)だった。
今年1〜11月累計のカジノ売上は前年同時期から8.6%増の2265.15億パタカ(約4兆4077億円)。2019年同時期からの回復率は84.0%。
マカオは2023年1月初頭にウィズコロナへ転換し、アフターコロナがスタート。以降、2年連続でカジノ売上の回復が進んだ。昨年通期のGGRは前年比23.9%増の2267.82億パタカ(約4兆4128億円)で、財政予算上の年間GGR目標である2160億パタカ(約4兆2030億円)、月額にして180億パタカ(約3503億円)を達成。今年度財政予算における年間GGR目標は2400億パタカ(約4兆6714億円)、月平均200億パタカ(約3893億円)に引き上げられ、5月以降は9月を除いてクリアしている。なお、7月9日に年間カジノ目標値を5%下方修正し、2280億パタカ(約4兆4378億円)、月平均にして190億パタカ(約3698億円)とする補正予算案が成立。1〜11月累計のカジノ売上は新たな目標値を8.5%、また当初目標値を3.0%それぞれ上回っている。2026年の目標値は年間2360億パタカ(約4兆5935億円)、月平均にして196.67億パタカ(約3828億円)。

【資料1】2025年マカオの月次カジノ売上の推移(カッコ内は前年比)
・1月:182.54億パタカ=約3553億円(5.6%減)
・2月:197.44億パタカ=約3843億円(6.8%増)
・3月:196.59億パタカ=約3826億円(0.8%増)
・4月:188.58億パタカ=約3671億円(1.7%増)
・5月:211.93億パタカ=約4125億円(5.0%増)
・6月:210.64億パタカ=約4100億円(19.0%増)
・7月:221.25億パタカ=約4306億円(19.0%増)
・8月:221.56億パタカ=約4312億円(12.2%増)
・9月:182.89億パタカ=約3560億円(6.0%増)
・10月:240.86億パタカ=約4688億円(15.9%増)
・11月:210.88億パタカ=約4103億円(14.4%増)
>1〜11月累計:2265.15億パタカ=約4兆4077億円(8.6%増)
【資料2】2013年〜2024年マカオの年間カジノ売上の推移(カッコ内は前年比)
・2013年:3607.49億パタカ=約7兆0216億円(18.6%増)*ピーク時
・2014年:3515.21億パタカ=約6兆8420億円(2.6%減)
・2015年:2308.40億パタカ=約4兆4914億円(34.3%減)
・2016年:2232.10億パタカ=約4兆3430億円(3.3%減)
・2017年:2657.43億パタカ=約5兆1705億円(19.1%増)
・2018年:3028.46億パタカ=約5兆8924億円(14.0%増)
・2019年:2924.55億パタカ=約5兆6903億円(3.4%減)
・2020年:604.41億パタカ=約1兆1760億円(79.3%減)
・2021年:868.63億パタカ=約1兆6901億円(43.7%増)
・2022年:421.98億パタカ=約8210億円(51.4%減)
・2023年:1830.59億パタカ=約3兆5618億円(333.8%増)
・2024年:2267.82億パタカ=約4兆4128億円(23.9%増)























