マカオで今年33例目の輸入性デング熱感染確認例出現…患者に広東省中山市滞在歴

 マカオ政府衛生局(SSM)は12月5日夜、同日マカオ域内で新たに輸入性デング熱感染を1例確認したと発表。

 デング熱は蚊(ヒトスジシマカ)を媒介とする感染症で、マカオでの感染確認例出現は約10日ぶり。年初来の感染確認例は今回のケースを含めて34例となり、内訳は当地感染が1例、輸入性感染が33例。

 輸入性第33例の患者はマカオ半島北部の關閘馬路にあるマンション「翠怡花園(怡暉閣)」に居住するマカオ人の男性(67)で、潜伏期間中には主に中国本土の広東省中山市に滞在し、その間にマカオとの間を往来していたという。11月30日に悪寒、関節痛、筋肉痛の症状を感じて医療機関を受診したが発熱はなく、12月3日に両脚の皮膚に発疹が現れ、4日夜に公立総合病院の仁伯爵綜合醫院(通称:山頂醫院)を受診するとともに、血液検査を受検し、その検査結果が5日に明らかとなり、デング熱Ⅰ型に感染していることが確認された。

 同局では、患者の渡航・居住歴、発症時間、検査結果を総合し、輸入性の感染例と判断。すでに容体は好転し、自宅で安静に過ごしており、同住者に体調不良の者も出ていないとのこと。同局では、速やかに患者のマカオにおける主な活動場所周辺へ職員を派遣し、蚊の発生源の調査・除去と予防措置として蚊の駆除及び作業を実施するとした。

 一昨年のマカオにおけるデング熱感染確認は7例で、すべて輸入性だったが、昨年は輸入性感染が2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)、7月(1件)、10月(18例)、11月(12例)、12月(4例)の計39例、当地感染が10月(1例)、11月(8例)の計9例に上った。なお、昨年分に関して、10月以降に感染確認された輸入性事案の大半にマカオと相互往来が緊密な広東省中山市、仏山市、江門市滞在歴があった。今年の輸入性事案についても、広東省、中でも中山市滞在歴のある患者が目立ち、これに次いで東南アジア各地から戻ったケースという状況。

 マカオの人口は約68万人、人口密度は世界的にみてもかなり高い約2万人/平方キロ。この時期になっても依然として気温・湿度が高いが続き、蚊の発生しやすい状況で、またボーダーを跨ぐ移動も頻繁となる中、同局が市民に対して域内及び外遊時にデング熱及び最近周辺地区で流行が見受けられるチクングニア熱への予防対策を講じるよう繰り返し呼びかけるとともに、市政署と合同で蚊の発生源の調査・駆除を強化して臨んでいる。

 年初来(12月5日夜まで)のマカオにおけるチクングニア熱感染確認例は、当地感染が8例、輸入性が37例に上っており、直近の感染確認例出現は11月25日(輸入性第37例)。

マカオ外港フェリーターミナルに掲出されている外遊先でのデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)=2024年8月本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は1月23日、マカオ半島北西部の筷子基(ファイチーケイ)地区にあるレストランで拾…
  2.  マカオ市政署は1月23日、マカオ政府薬物監督管理局から「タイパ島にある1つの動物診療施設が来歴不…
  3.  マカオ政府公共建設局(DSOP)は1月23日、新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」の整備構…
  4.  近年、マカオでも電話やインターネットを使った情報通信ネットワーク詐欺被害が問題となっており、20…
  5.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は1月23日、昨年通期(2025年1〜12月)及び12月の…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は1月1日、昨年(2025年)12月の月次及び年間のカジノ売…
  2.  マカオ特別行政区政府は11月20日、マカオ立法会に「2026年度財政年度予算案」法案を提出した。…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は1月19日、国際旅客誘致策の一環として2024年と2025年に実施…
  4.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  5.  マカオ治安警察局は1月4日、昨年(2025年)通期の各種出入境関連統計の速報値を発表。  …

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2026年2月号
(vol.152)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun