マカオ衛生当局が医療従事者向けニパウイルス感染症対策座談会を開催

 マカオ政府衛生局(SSM)は1月28日、最近インド東部の西ベンガル州で「ニパウイルス」感染例が出現したことを受け、同局として現地の状況を注視し、マカオでも水際及び医療現場における各種対応策の準備を進めていること、また同日医療従事者向けニパウイルス感染症対策座談会を開催し、およそ100名が出席したことを明らかにした。

 座談会の席上、SSMの羅奕龍局長は「インドとマカオは地理的に離れているものの、グローバルな交通網が発達し、国際的な人の往来が頻繁であることから、影響地域を訪れた人(現地居住者や現地から帰来した旅行者を含む)がマカオの医療機関を受診した際、医療従事者が早期に察知できなければ、ウイルスが地域コミュニティで拡散する可能性がある」と指摘。各医療機関に対し、前線の医療従事者が警戒を強化し、疑わしい症例の識別能力を高め、受診者にインドなどへの渡航歴があるかに注意を払い、感染源の早期発見とコントロールに努めるよう呼びかけた。

 このほか、会議では、ニパウイルス感染症の現状、感染経路、臨床症状、診療状の注意点、通報体制などが詳細に説明されたという。

 同局によれば、ニパウイルスは1999年に発見された致死性が高い人獣共通ウイルスであり、過去20年間、バングラデシュとインドでヒトの感染例が多く確認されているとのこと。

 同局では、現時点において感染は同地域に限定されていることを挙げ、市民に対して警戒を高めながらも冷静に対応するよう求めるとともに、不要不急の現地への渡航見合わせ及び現地を訪れる必要がある場合にはしっかり感染予防対策を講じるよう求めるとした。

マカオ衛生当局が開催した医療従事者向けニパウイルス感染症対策座談会の様子=2026年1月28日(写真:SSM)

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