マカオカジノ大手サンズチャイナ、純利益「半減」=15年第1四半期

マカオでサンズマカオ、ヴェネチアンマカオ、サンズコタイセントラルの大型カジノIR施設を運営するカジノ大手のサンズチャイナ社は4月23日、今年(2015年)第1四半期の業績を公表。大幅な減収減益となったことが明らかとなった。

米国会計基準に基づくサンズチャイナ社の今年第1四半期の売上高は前年同期比34.9%減の17.7億米ドル(日本円換算:約2123億円)、調整後プロパティEBITDAは43.4%減の5.31億米ドル(約637億円)、純利益は54.2%減の3.44億米ドル(約413億円)。香港メディアの報道によると、いずれも市場予測を下回るものだったという。

サンズチャイナ社の親会社にあたるラスベガスサンズグループのシェルドン・アデルソン会長は業績レポートの中で「マカオ市場は逆境に直面している中であるが、中国本土からマカオを訪れる旅客数は力強いパフォーマンスだったことから、利益率の高いリテール・ショッピングモール事業で顕著な成長が見受けられ、その他ノンゲーミング事業の大半においても安定した業績を残すことができた」とコメントしている。

なお、マカオのカジノ売上は昨年(2014年)6月以降、10ヶ月連続で前年割れとなっている。今年第1四半期の累計カジノ売上は前年同期比36.6%減の647.77億パタカ(約9732億円)。

ラスベガスサンズグループのシェルドン・アデルソン会長(資料)=2012年マカオにて撮影―本紙撮影

ラスベガスサンズグループのシェルドン・アデルソン会長(資料)=2012年マカオにて撮影―本紙撮影

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