ポルトガルの公立高21校に中国語教育課程設置へ=中国国家機関が教員派遣

海外における中国語教育普及を推進する中国教育部直属機関の漢弁(国家漢語国際推広領導小組弁公室)とポルトガル教育・科学省がポルトガルの首都リスボンで協議を行い、ポルトガルの公立高校で中国語教育課程を試験開講することに合意したという。

マカオの政府系放送局TDMが7月15日午前のラジオニュースで報じた。合意書の内容によると、今後3年以内にポルトガル国内19都市にある21の公立高校で約500人の生徒を対象とした中国語教育課程を開講し、漢弁が派遣する教員が指導にあたるとのこと。

近年、中国はポルトガル語圏諸国との関係を重視する姿勢を鮮明に打ち出している。旧ポルトガル植民地のマカオでは、中国への返還を機にポルトガル語教育が一時衰退していたが、最近になって中国が国策としてポルトガル語圏との関係強化を打ち出して以降、再びポルトガル語人材の育成が本格化している。マカオでは現在も中国語と並びポルトガル語が公用語となっている。

ポルトガル・リスボン(資料)—本紙撮影

ポルトガル・リスボン(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局は4月23日夜、マカオで「人食いバクテリア」と呼ばれる細菌のひとつ、ビブリオ・バ…
  2.  このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2024年)1〜3月累計の歳…
  3.  今年(2024年)6月23日から7月3日にかけて、マカオでISF(国際学校スポーツ連盟)「ワール…
  4.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)グランドリスボアパレス(上葡京)で4月22日、世界…
  5.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業SJMリゾーツ社は4月22日、マカオ特別行政区の成立25周…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun