英国製から中国製へ=香港地下鉄が車輌置き換え

香港地下鉄を運営する香港鉄路(MTR)が中国の鉄道車輌メーカー中国南車青島四方機車に対して93輌の新世代列車の発注を決定したと地元紙が報じた。金額は約60億香港ドル(日本円換算:約960億円)という。

香港の日刊紙「アップルデイリー」が7月22日夜の電子版で報じた。今回の発注は1979年から投入された英国メトロキャメル社製の旧型列車の退役、置き換えに伴うものとのこと。MTRでは、世界各地の著名サプライヤーからの応札内容を検討した結果、中国南車青島四方機車への発注を最終決定したという。

中国製新世代列車は2018年から2013年にかけて香港地下鉄のツェンワン線、クントン線、アイランド線、ジュングワンオウ線に導入が予定されており、中国製車輌はすでに投入済みの22輌と合わせて100輌以上となり、MTRの総車輌数の半数以上に達するという。

このほか、今後開業を予定しているMTRの新線、サウスアイランド線でも、中国の鉄道車輌メーカー中国北車グループ子会社の長春軌道からの車輌購入が決まっている。

なお、香港の地下鉄では、一部の路線で日本製の車輌も活躍している。

香港の新界地区東北部と九龍半島南部を結ぶMTRイーストレイル線列車(資料)=上水駅—本紙撮影

香港の新界地区東北部と九龍半島南部を結ぶMTRイーストレイル線列車(資料)=上水駅—本紙撮影

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