香港・屯門フェリーターミナル運用開始、マカオまで40分=高速船ターボジェットが就航

香港とマカオなどを結ぶ高速船サービス「ターボジェット」などを傘下に持つ海運大手の信徳(シュンタック)グループは1月28日、香港・新界地区にある屯門フェリーターミナルの運用を開始すると同時に、マカオ・外港及び 深圳空港を結ぶ新路線を開設した。

屯門は香港の西北部に位置し、新界地区最大の住宅地域であるほか、香港国際空港や中国・シンセンとの出入境ゲートにも近い。

屯門とマカオの所要時間は40分で、既存の香港島(上環)や九龍半島(尖沙咀)とマカオを結ぶ路線と比較して20分短い。運賃(平日エコノミークラスの片道)は屯門>マカオが164香港ドル(日本円換算:約2500円)、マカオ>屯門が153香港ドル(約2330円)。

ターボジェットマカオ線部門の伍紹賢総監によると、開設当初は1日4往復の運航だが、30分に1本の頻度にまで順次増便を計画しているとのこと。また、1月18日から事前予約をスタートしたチケット販売状況も理想的で、就航後さらに増加するだろうとの見通しという。

このほか、ターボジェットでは同日からマカオから屯門フェリーターミナルを経由して香港国際空港へ向かう旅客に向けた専用車によるアクセスサービス「屯門飛」も導入。屯門フェリーターミナルから香港国際空港までの所要時間はおよそ30分で、マカオ外港フェリーターミナルの専用カウンターで出航15分前まで受付を行う。料金は100香港ドル(約1530円)。

【資料:ターボジェット屯門〜マカオ線スケジュール】
・屯門>マカオ:08:10/09:10/15:10/18:10
・マカオ>屯門:14:10/16:10/17:10/20:10
※2016年1月28日現在

屯門からマカオに到着した最初のフェリーには300人以上が搭乗=1月28日、マカオ外港フェリーターミナル—本紙撮影

屯門からマカオに到着した最初のフェリーには300人以上が搭乗=1月28日、マカオ外港フェリーターミナル—本紙撮影

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