コタイ警察署開設へ

近年、コタイ地区がカジノツーリズムの主要エリアとして急速な発展を遂げている。治安環境が大きく変化していることから、警察当局ではタイパ島、コタイ地区周辺のハード面、ソフト面における配備計画を見直す計画を進めている。

26日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。コタイ地区はすでにマカオにおけるカジノツーリズムの主要エリアになっており、今後も続々大型観光、エンタテインメント施設がオープンする予定。最近では毎日平均7万人の旅客がマカオを訪れるが、うち約3分の2がコタイ地区一帯へ向かうとされる。また、間もなくマカオ大学横琴新キャンパスも開校となることから、コタイ地区周辺への警察部門の増強が必要と判断された模様。コタイ警察署は建設中の石排湾公営住宅向、ゴーカート場横の交通局敷地に建設が予定されており、コタイ地区、マカオ大横琴キャンパスを管轄とする。コタイ警察署の運用開始後、現在タイパ、コタイを管轄する海島警察署の建て替え工事を開始するほか、新埋立地計画の進展に伴う分署の設置なども検討する。

なお、現在タイパ、コタイを管轄する海島警察署の人員は500名前後。次々と大型マンションが建設され、人口が急増している地域でもあるため、関係者は100名程度の人員増を希望している。

目下、コタイ地区の大型リゾートでは警察と警備員の連携を強化した効果もあり、窃盗や高額商品を購入させるといった詐欺行為は大きく減少したという。今後、リゾート周辺の路上売春など、治安状況改善に向け継続した取り締まりを行うとのこと。また、タイパ島、コタイ地区には外国人が多く暮らす地区でもあり、防犯意識の向上のためのプロモーションも計画しているという。

カジノ付き大型IR施設が建ち並ぶマカオ・コタイ地区(資料写真)—本紙撮影

カジノ付き大型IR施設が建ち並ぶマカオ・コタイ地区(資料写真)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  2.  アフターコロナ初年となったマカオの昨年(2023年)通期のカジノ売上(粗収益、Gross Gam…
  3.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオのイーストスクエアで4月24日、…
  4.  マカオ治安警察局は4月24日、同月22日に路線バスの車内で乗り合わせていた20代の女性の臀部に下…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月24日、マカオ半島新口岸地区にあるマカオグランプリ博物館でレゴ…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun