広州交易会が異例の出展料引き下げ…貿易不振で苦戦=中国最大のトレードショー

中国・広東省広州市で毎年春と秋に開催される中国最大のトレードショー、第119回「広州交易会(広東フェア)」が今月中旬からスタートする。会期は第一期が4月15〜19日、第二期が4月23〜27日、第三期が5月1〜5日。

広州交易会といえば、およそ2万4000社が出展、世界各地からおよそ20万人ものバイヤーが来場する大規模エキジビションとして世界的にも知名度が高く、商談や視察で会場を訪れる日本人も多い。

しかし、昨今、中国では対外貿易の不振が続いており、今回のエキジビションについても苦戦が伝えられている。

マカオの日刊紙澳門日報が4月11日付紙面で報じた記事によると、広州交易会を主催する中国商務部が近日、第119回広州交易会のブース出展料を引き下げるとした異例の通達を発出したという。昨年春の第117回との比較で約18%の引き下げ幅となり、目的は出展企業のコスト負担減とのこと。

また、かつては広州交易会開催期間中は広州市内及び周辺のホテル宿泊需要が高まり、客室単価が通常の数倍に跳ね上がり、予約を取ること自体が難しいとされたが、今回は予約率が4〜6割にとどまっているという。出展者、バイヤーの数が減少していることに加え、近年、ホテル及び短期契約型サービスアパートメントの供給数が急増していることが要因とみられる。

中国最大規模のトレードショー「広州交易会」や、広州モーターショーなどの会場となる中国進出口商品交易会琶洲展館(資料)=中国・広州—本紙撮影

中国最大規模のトレードショー「広州交易会」や、広州モーターショーなどの会場となる中国進出口商品交易会琶洲展館(資料)=中国・広州—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオは長く本格的な鉄道が存在しなかったが、2019年12月に新交通システム「マカオLRT」タイ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月18日、今年第1四半期(2024年1〜3月)のマカオのツーリズ…
  3.  マカオ政府経済・科技発展局は4月17日、昨年第4四半期(2023年10〜12月期)の工業輸出状況…
  4.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  5.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は4月18日、今年(2024…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun