小売業新年好発進―鉄道開通効果ある

今年、中国本土は元旦から三連休となったことに加え、広珠都市間鉄道(廣珠城際鐡路)の開通効果もあり、マカオの主要観光地周辺の小売店、レストランには多くの中国本土からの観光客が詰めかけたという。売上面では新年好発進となったようだ。

地元テレビ局「TDM」は2日、聖ポール天主堂跡周辺の土産店、レストラン関係者の話を引用して報じた。マカオ随一の観光名所といえる周辺一帯には元旦から多くの中国本土観光客が押し寄せているといい、売上は平日と比較して20~30%増という。多くの商店主が広珠都市間鉄道の開通効果があったとし、今後、中国各都市へのマカオ訪問ビザ発給緩和に期待を示した。

一方で、原材料費、家賃の上昇も続いており、現時点で小売価格に転嫁できていない現状もあるという。さらに、恒常的な人材難もあり、従業員給与を上げる必要から人件費負担も増加の一途。マカオでは元旦など一部の法定休日の出勤に伴う従業員への手当支給が義務付けられているため、特別サービス料として3~5割増しの休日特別料金を設定したり、休業を余儀なくされる小売店も出てきている状況。

マカオ随一の観光名所「聖ポール天主堂跡」(資料)―本紙撮影

マカオ随一の観光名所「聖ポール天主堂跡」(資料)―本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月24日、マカオ半島新口岸地区にあるマカオグランプリ博物館でレゴ…
  2.  マカオ政府衛生局は4月23日夜、マカオで「人食いバクテリア」と呼ばれる細菌のひとつ、ビブリオ・バ…
  3.  このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2024年)1〜3月累計の歳…
  4.  今年(2024年)6月23日から7月3日にかけて、マカオでISF(国際学校スポーツ連盟)「ワール…
  5.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)グランドリスボアパレス(上葡京)で4月22日、世界…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun