香港市場の鶏肉約6割で薬剤耐性菌検出…現地日本領事館が在留邦人に加熱調理を呼びかけ

在香港日本国総領事館は12月23日午後、香港市場の鶏肉の約6割で薬剤耐性菌が検出されたとする地元メディアの報道を受け、在留邦人向けメールマガジンを発出し、鶏肉を調理する際に十分加熱するよう注意を呼びかけた。

報道の内容によれば、香港消費者委員会が昨年(2015年)12月から今年6月にかけて、現地の大学の研究実験室に依頼し、ヨーロッパとアメリカのサンプルの採集方法及び検査方法の参考の上、市場に出回る100個の鶏肉及びその産物のサンプルを対象として無差別検査を実施。その結果、香港の市場で販売されている鶏肉の62%に薬剤耐性菌「ESBL産生菌」が含まれていたとのこと。また、このうち香港産及び中国本土産の鶏肉サンプルは8、9割を超える数値が検出され、さらに、冷蔵庫に置いてある生鮮鶏肉のサンプルは100パーセントだったという。

在香港日本国総領事館がメールマガジンの中で鶏肉を消費する際の注意点は以下の通り。
・鶏肉を消費する際は徹底的に加熱する。
・加熱した鶏肉であっても、2時間以上室温に置いた後は食べない。
・生鶏肉を処理する前は、手をよく洗う。
・生肉と調理済の食品を処理する時、別々のまな板及び包丁を使用する。

在香港日本国総領事館(資料)—本紙撮影

在香港日本国総領事館(資料)—本紙撮影

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