マカオで有感地震観測―震源から60キロ

マカオ特別行政区政府地球物理気象局(地球物理暨氣象局)は15日、マカオ時間15日10時32分に有感地震を観測したと発表。同局の地震観測所はコロアン島の高頂山上に設置されている。

震源はマカオから約60キロの距離にある広東省台山市、地震の規模を示すマグニチュードは2.5で、微小地震に分類される。同局によると、市民から寄せられた被害報告などはないという。本紙編集部のあるマカオ半島中心部では全く揺れを感じなかった。

香港気象局(天文台)によると、香港では毎年平均2回の有感地震を観測しているというが、地震観測をスタートした1905年以降、一度も人的被害はないという。また、マカオ地球物理局によると、歴史的にも地球物理資料的にもマカオは地震頻発地区には属さないとしながらも、マカオの東側には環太平洋地震帯、西側には雲南・ヒマラヤ山南部地震活動地区などがあり、広東省・南シナ海は過去にマグニチュード6クラスの地震が発生したエリアでもあることから、地理的にそれらの影響を受ける地域であるとしている。20世紀以降に広東省で発生したマグニチュード5以上の地震は1905、1911、1918、1952、1969、1987年の6回で、最大だったのは1918年2月13日に南澳で発生したマグニチュード7.3クラスの地震。

1月15日10時32分に観測された地震 (c) SMG 地球物理暨氣象局

1月15日10時32分に観測された地震 (c) SMG 地球物理暨氣象局

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオは長く本格的な鉄道が存在しなかったが、2019年12月に新交通システム「マカオLRT」タイ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月18日、今年第1四半期(2024年1〜3月)のマカオのツーリズ…
  3.  マカオ政府経済・科技発展局は4月17日、昨年第4四半期(2023年10〜12月期)の工業輸出状況…
  4.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  5.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は4月18日、今年(2024…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun