効率よい多人数参加型ゲーミングマシン伸びる

昨年(2012年)のカジノ売上が前年比13%増となる3,000億パタカを突破し、中でもマスゲーミングの売上が同36.1%増となっている。昨年第4季は前期と比べゲーミングテーブルが12台減少した状況の中、ゲーミングマシンによる増収効果が大きかったようだ。

25日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。ここ数年、マカオ政府はカジノのゲーミングテーブル(カジノ台)数の制限によるゲーミング企業の規模管理を行っており、今後10年間で追加する台数についても年平均3%程度としている。ゲーミングテーブルの大幅な増が見込めない中、ゲーミング企業はゲーミングマシンの拡充を進めている。

伝統的なゲーミングテーブルが1人のディーラーに対して7人のプレーヤーを相手にするが、昨今1つのマシンで最大100人以上が同時にプレーできるものが現れるなど、効率の良さが目立つ。また、現時点で政府は多人数参加型ゲーミングマシンにたいする具体的な定義付けをしていないこともあり、ゲーミング企業ではその隙を狙ってこの種のマシンを積極導入しているとみられる。

今後しばらく多人数参加型ゲーミングマシンの拡充がマーケットの趨勢となりそう。

多人数参加型ゲーミングマシンの例(資料)―本紙撮影

多人数参加型ゲーミングマシンの例(資料)―本紙撮影

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