広珠都市間鉄道、マカオへ延伸乗り入れを計画

広東省発改委の李春洪主任は26日、第12回広東省人代後の記者会見で広珠都市間鉄道(広珠城際鐡路)のマカオ域内への延伸乗り入れ計画があることを明かした。

27日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。李主任が広東省とマカオの間の出入境の良化政策について述べた中で、広珠都市間鉄道のマカオへの延伸乗り入れが計画の1つとして挙げたもの。

現在、広珠都市間鉄道は広州市の広州南駅と珠海市の拱北駅で全線開通済み。今後、拱北駅からマカオの東側にあたる横琴島を経由して珠海空港までの延伸計画が発表済み。今回、マカオへの乗り入れについての具体的なルートや駅設置場所の候補は明らかにされていない。横琴からの分岐でコタイ地区、または拱北から港珠澳大橋人工島を経てマカオ半島西岸及びタイパ島北岸の沖合に建設が予定されている臨海新都心からタイパ・コタイへ至るルートなどが想定される。

同じく広州市と深圳市を結ぶ広深鉄道では早くから香港・九龍半島への乗り入れが実現していた(九広線)。また、現在高速鉄道規格で建設が進められている新路線も九龍半島へ乗り入れる。

マカオ域内への鉄道乗り入れが実現すれば、利便性が一気に向上するとみられ、期待が高まる。

広東省から香港への鉄道乗り入れは古くから実現している―本紙撮影

広東省から香港への鉄道乗り入れは古くから実現している―本紙撮影

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