「粉ミルクカード」初日の登録者539人

マカオで乳児向け粉ミルクが品薄になっている問題で、マカオ政府は28日から母子臨時サポート計画への登録をスタートし、「粉ミルク購入カード(奶粉購買咭)」の配布を行っている。初日の登録者は539人だった。

母子臨時サポート計画制度の対象は満1歳未満の乳児を持つ父母及び保護者(ともにマカオ市民IDカード保有者)。現在使用しているミルクブランドを登録することにより、店頭に在庫がない場合でも政府のホットラインを通じてメーカーから7日以内に在庫を供給するというもの。1か月5缶まで粉ミルクカードを利用した購入が可能。なお、同制度への登録は任意。

昨年のマカオの出生数は約7,000人で、粉ミルクメーカーはこの需要に対して十分な供給を行っているとしている。しかし、主に中国本土からの観光客や業者によって粉ミルクが大量に域外に持ち出されるため、マカオで本来必要とされる需要に間に合わなくなっている状況。中国本土で「香港やマカオで販売される粉ミルクは高品質だ」という安全神話があるためといわれる。

粉ミルク購買カード(奶粉購買咭)のイメージ―本紙撮影

粉ミルク購買カード(奶粉購買咭)のイメージ―本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局は4月19日夜、「人食いバクテリア」と呼ばれる細菌のひとつ、ビブリオ・バルニフィ…
  2.  マカオ政府統計調査局は4月19日、今年(2024年)2月の飲食業と小売業に関する景気調査結果を公…
  3.  4月19日付のマカオ特別政府区公報に「不動産需要管理に関する税制措置の撤廃」法が掲載され、翌日(…
  4.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  5.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun