「アジアロッタリーエキスポ&フォーラム」マカオで初開催…18年5月、国際カジノ見本市「G2Eアジア」と併催

国際見本市大手のリード・エグジビションズは12月15日、「アジアロッタリーエキスポ&フォーラム2018」を来年(2018年)5月15日から17日にかけてマカオで初開催すると発表した。

「アジアロッタリーエキスポ&フォーラム2018」は、同年で12回目を迎える国際カジノ見本市「G2Eアジア2018」との併催となり、会場はコタイ地区の大型IR(統合型リゾート)ヴェネチアンマカオを予定している。

リード・エグジビションズでは、今年5月の「G2Eアジア2017」会場内において「アジアロッタリーフォーラム2017」及び「第7回中国ロッタリーインダストリーサロン」を開催し、700人の業界関係者が参加するなど成功を収めたとしており、スピンアウトして拡大開催する判断につながったものとみられる。

「アジアロッタリーエキスポ&フォーラム2018」では、ロッタリー業界関係者へのビジネスマッチング機会を提供するほか、日本を含むアジアを拠点とする専門家による講演やディスカッションを通じ、業界の健康的かつ持続的発展のための方策を探求するという。

ワールドロッタリーアソシエーション(WLA)のリポートによれば、アジア太平洋地域における2016年のロッタリー総売上高は1077億米ドルに上った。また、今年8月発行のWLAマガジンのリポートによれば、今年第1四半期の全世界におけるロッタリー売上高は0.9%増、地域別ではアフリカが9.4%、ラテンアメリカが5.8%、アジア太平洋が5.3%のそれぞれ増だったとのこと。

中国本土については、今年1〜10月累計のロッタリー売上額が前年の同じ時期から7.7%増となる527億米ドルに達し、このうち福祉くじが4.9%増の268億米ドル、スポーツくじが10.7%増の259億米ドルだったという。

カジノのイメージが強いマカオだが、売上規模はカジノと比較して小さいものの、サッカーくじやバスケットボールくじといったスポーツロッタリーのほか、競馬やドッグレースといった各種ギャンブルも存在し、いずれも政府とコンセッション契約を結んだ民間事業者による運営となっている。

「G2Eアジア2017」会場内で開催された「アジアロッタリーフォーラム2017」及び「第7回中国ロッタリーインダストリーサロン」(資料)=2017年5月(写真:Reed Exhibitions)

「G2Eアジア2017」会場内で開催された「アジアロッタリーフォーラム2017」及び「第7回中国ロッタリーインダストリーサロン」(資料)=2017年5月(写真:Reed Exhibitions)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月24日、マカオ半島新口岸地区にあるマカオグランプリ博物館でレゴ…
  2.  マカオ政府衛生局は4月23日夜、マカオで「人食いバクテリア」と呼ばれる細菌のひとつ、ビブリオ・バ…
  3.  このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2024年)1〜3月累計の歳…
  4.  今年(2024年)6月23日から7月3日にかけて、マカオでISF(国際学校スポーツ連盟)「ワール…
  5.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)グランドリスボアパレス(上葡京)で4月22日、世界…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun