マカオ税関が2日間にわたる密航対策訓練実施

マカオ税関(澳門海關)は1月17日と18日の2日間にわたり、内部連携強化と前線人員の安全意識及び危機対応能力向上を目的とした密航対策訓練を実施した。

初日の訓練はマカオ半島北東岸沖で造成が進む「埋立地A区」で実施。中国本土の沿岸警備当局から4人の密航者が港珠澳大橋のマカオ側イミグレーション施設のある人工島からA区へ侵入したとする通報を受け、陸上に巡視隊員と会場に高速艇を派遣して捜索と身柄拘束にあたったが、密航者が武器で反抗し、逃走したことを受け、現場から増派とドローン部隊による密航者の追跡を要請し、最終的に捕獲に成功した。

2日目の訓練はコロアン島西南沖の会場で実施。税関の巡視艇が蓮花大橋付近の海域で疑わしい高速艇を発見し、立入検査を実施したところ、船上にいた3人の男が刃物を使って反抗し、船を出発させて逃走。巡視艇が即座に追跡を開始するとともに、支援を要請。コロアン島沖で船上にいた男2人の身柄を拘束、残る1人は海へ飛び込み陸地へ逃走を図ったが、増派で到着した陸上順次隊員によって身柄が拘束された。

税関の発表によれば、今回の訓練には40人を超える税関職員が参加し、当初想定通りの成果を挙げることができたとのこと。

マカオ税関による密航対策訓練の様子=2018年1月18日(写真:澳門海關)

マカオ税関による密航対策訓練の様子=2018年1月18日(写真:澳門海關)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオは長く本格的な鉄道が存在しなかったが、2019年12月に新交通システム「マカオLRT」タイ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月18日、今年第1四半期(2024年1〜3月)のマカオのツーリズ…
  3.  マカオ政府経済・科技発展局は4月17日、昨年第4四半期(2023年10〜12月期)の工業輸出状況…
  4.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  5.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は4月18日、今年(2024…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun