マカオ、カジノで負けた中国人の男が帰宅交通費欲しさに女子大生からひったくり

マカオ司法警察局は3月5日、昨年(2017年)10月に発生したひったくり事件の被害者として、中国・黒竜江省出身の自称飲食サービス業の男(33)を逮捕したと発表した。

昨年10月5日午後10時頃、大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶコタイ地区にある円形歩道橋上でマカオ留学中の中国本土出身の女子大学生(19)が背後から突然近づいてきた男におよそ2万2000パタカ(日本円換算:約28.8万円)相当の金品の入ったバッグを奪われる事件が発生。この際、女子大学生は抵抗したが、男に突き倒されたといい、男は盗んだバッグを持って逃げ去ったという。

通報を受けた警察が捜査に着手し、被疑者の行方を追ったところ、すでに中国本土へ出境した後だったことが判明。しかし、被疑者が3月3日に再びマカオへ入境を図ろうとしたため、イミグレーション施設内で身柄の拘束に成功したとのこと。

被疑者は警察の調べに対し、ひったくりの事実は認めたものの、バッグの中から現金1000人民元(約1.7万円)を抜き取った後、残りは路上に捨てたと供述。犯行の動機については、カジノで負けてしまったため、自宅に帰るための旅費を集める必要に迫られたためと説明しているという。警察では、男を強盗罪で送検する方針。

写真手前がひったくり事件の現場となった円形歩道橋(資料)=マカオ・コタイ地区(写真:GDI)

写真手前がひったくり事件の現場となった円形歩道橋(資料)=マカオ・コタイ地区(写真:GDI)

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