マカオ、カジノで負け覚せい剤密売に手を染めた中国人の男逮捕

マカオ治安警察局は3月7日、禁止薬物密売及び使用の疑いで中国本土出身の30代の男を逮捕したと発表。

同月6日、治安警察局の便衣警察官がマカオ半島中区で防犯パトロールを行っていた際、ホテルエントランス付近で挙動不審な男を発見し、所持品検査を実施したところ、アイスと呼ばれる違法薬物0.96グラム及び吸引器具、覚せい剤の密売による所得とみられる現金2万2300パタカ(日本円換算:約29万円)が見つかった。その後、被疑者の住居を捜索したところ、アイスなど2種類の覚せい剤とパッケージングツールを発見。警察が男の所持品及び住居から押収した覚せい剤の末端価格は17万パタカ(約223万円)に上るとのこと。

警察の調べに対し、男は麻薬使用歴があったというが、カジノに負けたことをきっかけに金を稼ぐ手段として昨年(2017年)12月から覚せい剤の密売に手を染めたとし、キャッチセールス方式で顧客に対してアイス0.9グラムのパックをおよそ500パタカ(約6600円)で販売し、このうち報酬として100パタカ(約1300円)を得ていたなど話しているという。また、自身の覚せい剤使用も認めたとのこと。

警察が押収した覚せい剤及び吸引器具など=2018年3月7日(写真:マカオ治安警察局)

警察が押収した覚せい剤及び吸引器具など=2018年3月7日(写真:マカオ治安警察局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局は4月23日夜、マカオで「人食いバクテリア」と呼ばれる細菌のひとつ、ビブリオ・バ…
  2.  このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2024年)1〜3月累計の歳…
  3.  今年(2024年)6月23日から7月3日にかけて、マカオでISF(国際学校スポーツ連盟)「ワール…
  4.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)グランドリスボアパレス(上葡京)で4月22日、世界…
  5.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業SJMリゾーツ社は4月22日、マカオ特別行政区の成立25周…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun