春節ホリデー初日、カジノリゾートホテル賑わう

2月10日から春節(旧正月)ホリデーがスタートしたマカオ。この時期、市内の中小規模の路面店レストランの多くが休業、もしくは3割程度の特別サービス料を付加して営業する。カジノ付リゾートホテル内のレストランは概ね通常通りの営業をしていることから、市民、観光客の間からの支持が拡大している。

マカオでは労働法規により特定祝日に従業員を出勤させる場合に手当を上乗せする必要がある。人件費分のコスト増を特別サービス料として価格に反映する形だ。一部の市民や観光客からは特別サービス料の加算に対する反発も強いが、レストラン側は価格決定権の自由を主張している。

そんな中、カジノ付リゾートホテル内のレストラン(フードコートやファストフード店等含む)は概ね通常通りの営業を維持している。新春向けのセットメニューを用意するところもあるが、特別サービス料などは徴収しないことがほとんど。リゾート内はレストランだけでなく、ショッピングモールやシネコンなどもほぼ通常通りに営業。また、各社が競って新春ムードを盛り上げるイベントを開催するなど、市民、観光客にとって休業する店舗や高値段で営業するショップやレストランの多い市内中心部と比較して魅力的なようだ。マカオ半島、コタイ地区ともに大型カジノリゾートホテルは春節の元旦となる2月10日は朝から多くの訪問客で賑わった。

マカオの地元商店は一般的に春節元旦から3日目まで休業し、4日目以降に営業開始することが多い。中国本土は約1週間の春節休暇となるが、本土からの観光客が大挙してマカオを訪れると予想されるのは3日目以降。

各リゾートが新春ムードを盛り上げるイベントを開催。写真はギャラクシーマカオ (c) Galaxy Macau

各リゾートが新春ムードを盛り上げるイベントを開催。写真はギャラクシーマカオ (c) Galaxy Macau

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局は4月19日夜、「人食いバクテリア」と呼ばれる細菌のひとつ、ビブリオ・バルニフィ…
  2.  マカオ政府統計調査局は4月19日、今年(2024年)2月の飲食業と小売業に関する景気調査結果を公…
  3.  4月19日付のマカオ特別政府区公報に「不動産需要管理に関する税制措置の撤廃」法が掲載され、翌日(…
  4.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  5.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun