マカオ、18年第1四半期の総犯罪件数3547件…前年同期比1.7%増=カジノ関連犯罪は1割減

マカオ保安庁は5月28日午前に記者発表会を開き、今年第1四半期(2018年1〜3月期)の犯罪統計を発表。

総犯罪件数は前年の同じ時期から1.7%増の3547件だったが、暴力犯罪については24.1%の大幅減となる145件にとどまった。殺人事案はゼロ。

マカオ保安庁の黄少澤長官は、犯罪件数が微増となった要因として、窃盗や詐欺といった財産侵犯罪の増加を挙げた。また、マカオの治安状況は良好な状態を維持しており、市民の生命及び財産を脅かす各種犯罪を十分に抑止できていると評価した。このほか、ぼったくりや乗車拒否を中心とした違反タクシーの検挙件数が45.5%増の1878件に上ったことについて、法律に基づいて継続的に取り締まりを行い、各違法事案について公平公正に処理するとした上、監督強化及び厳罰化を盛り込んだ法改正に前向きに取り組む姿勢を示した。

マカオの月次カジノ売上は今年4月まで21ヶ月連続で対前年プラスで推移している。今年第1四半期のゲーミング(カジノ)関連犯罪件数は前年同期比9.4%減の384件。期内にカジノフロアにおける放火事件が1件発生したが、黒社会(反社会勢力)やカジノ利権とは無関係だったことが確認された。黄長官によれば、黒社会の異常な動きは見受けられず、カジノ市場の浮沈による治安情勢への影響も見受けられないとのこと。

マカオの治安情勢について語る黄少澤マカオ保安局長(左から2人目)=2018年5月28日、マカオ保安庁長官オフィス(写真:GCS)

マカオの治安情勢について語る黄少澤マカオ保安局長(左から2人目)=2018年5月28日、マカオ保安庁長官オフィス(写真:GCS)

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