マカオの公務員年金基金が日本の浮世絵作品84点保有…ポルトガル統治時代に購入

6月5日に開催されたマカオ特別行政区立法会の公共財政事務フォローアップ委員会において、マカオ公務員年金基金が資産として日本の浮世絵作品84点を保有していることが明らかになった。

同委員会の麥委員長は、昨年度(2017年度)のバランスシート上の資産評価額は1369万パタカ(日本円換算:約1億8620万円)だが、古美術専門家に鑑定を依頼すれば、さらに高値が付くだろうとした。

作品はいずれも江戸時代のもので、作者は葛飾北斎、喜多川歌麿、鈴木春信、歌川広重とのこと。作品の購入時期については、ポルトガル統治時代(※マカオは1999年12月20日に中国へ返還)に遡るという。

マカオの英字通信社マカオニュースエージェンシーの同日付の報道によれば、作品はマカオの紙幣発券銀行でもあるポルトガル系の大西洋銀行に良好な状態で保管されているとのこと。

マカオ特別行政区政府本部ビル(資料)—本紙撮影

マカオ特別行政区政府本部ビル(資料)—本紙撮影

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