マカオ税関、密輸食材使用のレストラン摘発…未検疫の野菜や肉類など約285キロ分押収

マカオ税関(澳門海關)は12月20日、同月13、17、18日にかけて民政総署食品安全センターが市内のレストラン及び食品取扱店を対象とした合同取り締まりを実施したと発表。

今回の取り締まりにおいて、市内9軒のレストラン及び「水客」と呼ばれる旅客を装い輸入に必要な手続きをせずハンドキャリーで商品を越境運搬する個人9名が未検疫食材の販売及び密輸に関わっていたとして食品安全法に基づき起訴し、野菜220キログラム、肉類28キログラム、家禽類20キログラム、加工食品2キログラム、漬物・豆類製品15キログラムを押収したとのこと。このほか、免税範囲を大幅に上回る22箱(440本)の紙巻たばこを申告せずに持ち込んだ水客1名も検挙された。

マカオ税関では、民政総署食品安全センターと協力してレストラン及び食材販売所の巡回及びあらゆる手段による密輸の取り締まりを継続し、出所不明の食品のマカオへの流入を阻止に努め、マカオにおける食の安全を維持するとしている。

近日、マカオに隣接する中国広東省珠海市でアフリカ豚コレラの発生報告があったことを受け、マカオ税関はイミグレーション施設における手荷物検査の強化といった水際対策を進めている。

マカオ税関と民政総署食品安全センターによる取り締まりの様子(写真:澳門海關)

マカオ税関と民政総署食品安全センターによる取り締まりの様子(写真:澳門海關)

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