マカオ航空が日本路線強化…成田線をダブルデイリー、福岡線を週4往復に=訪日需要旺盛

マカオのフラッグシップキャリア的存在で、マカオ国際空港を拠点とするマカオ航空(NX)。現在、マカオと日本(成田=1日1往復、関西=1日1往復、福岡=週3往復)を結ぶ直行便を自社運航する唯一の航空会社となっている。

同社は今月入って以降、日本路線の強化を相次いで打ち出している。同社日本版公式ウェブサイトによれば、来年(2019年)3月31日から福岡線を増便し、週4往復体制とする。現状の月・水・金の週3往復だが、これに日曜日が加わり、発着時間も変更する。使用機材はエアバスA319で変わらず。なお、福岡線については2016年3月の新規就航時は週4往復、同年10月に週5往復に増便し、2017年2月から3月にかけて約1ヶ月運休した後、週3往復で復航し、現在に至っている。

また、来年7月1日からは、成田線がダブルデイリー(1日2便)体制となる。現行のフライトスケジュールはマカオ発が朝、成田発が夕方だが、増便分はマカオ発が昼過ぎ、成田発が夜となっており、よりフレキシブルな旅程を組むことが可能となる。マカオ航空による成田線のダブルデイリー化は今回が初めて。増便分の使用機材は現在と同じエアバスA320とした。

このほか、マカオ航空本社は2019年下半期から2020年にかけて新機材(エアバスA320neo)を導入予定とし、これに合わせて札幌・新千歳への乗り入れを計画していることも明らかにしている。

マカオ国際空港の運営会社にあたるCAMが11月5日に公表した資料によれば、今年1〜9月累計の同空港の出入境者数は前年の同じ時期から17%増で、日本線に限ると15%増だったとのこと。今年1〜9月累計の訪マカオ旅客数は前年の同じ時期から8.3%増の2581万3264人。このうち、日本からは3.3%減の24万0847人にとどまっていることから、マカオ国際空港を発着する日本路線の旅客増は、訪日客がけん引しているものとみられる。

【資料】
マカオ航空(NX)福岡(FUK)〜マカオ(MFM)運航スケジュール
NX805 FUK 14:00発 MFM 16:55着
NX806 MFM 08:40発 FUK 13:00着
※2019年3月31日以降
※運航日:月・水・金・日
※発着時間は全て現地時間
※関係当局の許可取得が条件
※運航スケジュール及び使用機材は予告なしに変更となる可能性有り

マカオ航空(NX)成田(NRT)〜マカオ(MFM)運航スケジュール
NX861 NRT 15:30発 MFM 20:05着
NX867 NRT 20:00発 MFM 23:45着
NX862 MFM 09:30発 NRT 14:30着
NX868 MFM 13:45発 NRT 19:00着
※2019年7月1日以降
※運航日:毎日
※発着時間は全て現地時間
※関係当局の許可取得が条件
※運航スケジュール及び使用機材は予告なしに変更となる可能性有り

マカオ国際空港に駐機するマカオ航空機(資料)—本紙撮影

マカオ国際空港に駐機するマカオ航空機(資料)—本紙撮影

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