マカオの18年11月新規住宅ローン承認額約483億円…前月から6.6%増=直近3ヶ月平均では18.4%減

マカオ政府金融管理局が1月11日に発表した昨年(2018年)11月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けは上昇に転じ、商業不動産向けは3ヶ月連続の下落となった。

昨年11月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から6.6%増となる36億マカオパタカ(日本円換算:約483億円)。2ヶ月ぶりの増。このうち、99.0%を占めたマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは前月から6.9%増となる36億マカオパタカ。一方、非居民向けは12.7%減の3800万マカオパタカ(約5億円)にとどまった。直近3ヶ月でみると、昨年9月から11月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は55億マカオパタカ(約738億円)で、昨年8月から10月との比較で18.4%減。

なお、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から41.5%増の4.8億マカオパタカ(約64億円)で、マカオ居民向けが97.4%を占めた。前年同時期との比較では47.3%増。

新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から11.6%減となる28億マカオパタカ(約375億円)。3ヶ月連続の減。このうち、94.1%を占めたマカオ居民向けは前月から11.7%減となる27億マカオパタカ(約362億円)、非居民向けについても9.3%減の1.7億マカオパタカ(約23億円)だった。昨年9月から11月の月次平均値は31億マカオパタカ(約416億円)で、昨年8月から10月との比較で42.7%減。

昨年11月末時点の住宅ローン融資残高は前月から0.2%、前年同月から12.3%のそれぞれ増となる2123億マカオパタカ(約2兆8470億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は92.7%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.2%増、非居民については0.3%減。

商業物件向けローン融資残高は前月から1.6%増、前年同月から7.7%増となる1924億マカオパタカ(約2兆5802億円)。このうち、マカオ居民が占める割合が93.5%。マカオ居民向けの商業物件ローン融資残高は前月から1.8%増、非居民は0.1%減。

昨年11月末締めの住宅ローン延滞率は0.15%で、前月から0.01ポイント、前年同月から0.04ポイントのそれぞれ下落。商業物件向けローン延滞率も0.15%で、前月、前年同月からそれぞれ0.01ポイントの上昇だった。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

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