マカオ、春節シーズンの高速船チケット予約状況「普通」も当局が早めの手配を呼びかけ

マカオ政府海事・水務局は2月3日、多客期となる春節(旧正月)シーズンを迎えるにあたり、税関、治安警察局、旅遊局、交通事務局、高速船運営会社、警備会社等のフェリーターミナル運営関係者を集めたミーティングを開催し、秩序維持、スムーズな通関、旅客動向に応じたフレキシブルな増便対応など、円滑な運営を実現できるよう協議したと発表した。

海事・水務局によれば、船会社から春節シーズン中の高速船チケットの予約率は「普通」との報告があったが、高速船を利用した旅行を計画している市民及び観光客に対し、早めのチケット購入とともに、天候と運航状況に関する情報にも留意するよう呼びかけた。

また、同局では、昨年から今年頭にかけて、外港フェリーターミナルとタイパフェリーターミナルに授乳室を設置し、市民及び旅客からポジティブな評価を得ているとのこと。今後もフェリーターミナル関連施設の拡充を進め、旅客サービスの向上に努メルとした。

なお、昨年の同時期には、早い段階から高速船の予約率が高い状態にあった。昨年10月にマカオと香港を結ぶ港珠澳大橋が開通し、両地を結ぶバスが運行を開始したことで、旅客の分散化が進んでいる。大橋開通後、初めての春節シーズンとなり、旅客の経路がどのように変化するのかも注目される。

フェリーターミナル運営関係者を集めたミーティングの様子(写真:マカオ政府海事・水務局)

フェリーターミナル運営関係者を集めたミーティングの様子(写真:マカオ政府海事・水務局)


タイパフェリーターミナルに設置された授乳室(写真:マカオ政府海事・水務局)

タイパフェリーターミナルに設置された授乳室(写真:マカオ政府海事・水務局)

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