「爆竹や花火は指定場所のみ」マカオ警察が春節を前に法令遵守呼びかけ…違反者には最大約28万円の罰金

今年の春節(旧正月)は2月5日。中華圏の春節といえば、新年を迎えた瞬間から街のあちこちで爆竹の音が響きわたる派手な祝日といったイメージが強いが、マカオでは法律で指定場所以外での爆竹や花火の使用が禁止されている。

マカオ治安警察局は2月3日に発出したプレスリリースの中で、春節シーズン中も市内における秩序と治安の維持に努めるとし、特に違法な爆竹及び花火の使用に対する取り締まりを強化して臨む姿勢を示した。

中華圏の文化では、邪気払いとして春節の爆竹や花火は欠かせない存在だ。マカオでは、マカオ半島南部とタイパ島北部の2ヶ所に政府市政署が期間限定で設置する指定の「発破場所」が設けられており、事前申請なく無料で使用することができる。指定場所には警察や消防も駐在するなど、安全策が講じられているほか、会場内に花火ショップも設けられる。

治安警察局では、爆竹及び花火は指定場所において指定時間内のみ使用することが必須で、違反した場合は最大2万マカオパタカ(日本円換算:約28万円)の罰金が課せられるとした。また、違反行為が原因で第三者を負傷させたり、第三者の財産に損害を与えた場合は刑事責任を負うことになるとし、市民と観光客に法令遵守を呼びかけた。

春節シーズン中に爆竹や花火を使用できるマカオ政府指定の発破場所(資料)-本紙撮影

春節シーズン中に爆竹や花火を使用できるマカオ政府指定の発破場所(資料)-本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月18日、今年第1四半期(2024年1〜3月)のマカオのツーリズ…
  2.  マカオ政府経済・科技発展局は4月17日、昨年第4四半期(2023年10〜12月期)の工業輸出状況…
  3.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  4.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は4月18日、今年(2024…
  5.  マカオ政府衛生局(SSM)は4月17日夜、マカオで今年(2024年)4人目となる在郷軍人病(退役…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun