マカオの18年12月新規住宅ローン承認額約506億円…前月から2.2%増=直近3ヶ月平均では36.1%減

マカオ政府金融管理局が2月12日に発表した昨年(2018年)12月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けは2ヶ月連続の上昇、商業不動産向けは4ヶ月に上昇に転じた。

昨年12月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から2.2%増となる37億マカオパタカ(日本円換算:約506億円)。対前月2ヶ月連続の増。このうち、97.0%を占めたマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは前月から0.2%増となる36億マカオパタカ(約492億円)。前月のベースが低かった非居民向けは1億1000万マカオパタカ(約15億円)まで増加した。直近3ヶ月でみると、昨年10月から12月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は35億マカオパタカ(約479億円)で、昨年9月から11月との比較で36.1%減。

なお、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から147.2%増の12億マカオパタカ(約164億円)で、マカオ居民向けが92.5%を占めた。前年同時期との比較では268.5%増。

新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から96.7%増となる55億マカオパタカ(約752億円)。4ヶ月ぶりに上昇に転じた。このうち、99.1%を占めたマカオ居民向けは大規模な企業向けの融資があった関係で前月から107.2%増となる55億マカオパタカに。一方、非居民向けは69.3%減の5200マカオパタカ(約7.1億円)にとどまった。昨年10月から12月の月次平均値は39億マカオパタカ(約533億円)で、昨年9月から11月との比較で23.5%増。

昨年12月末時点の住宅ローン融資残高は前月から1.1%、前年同月から13.9%のそれぞれ増となる2157億マカオパタカ(約2兆9505億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は92.7%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から1.2%増、非居民については0.1%増。

商業物件向けローン融資残高は前月から2.2%増、前年同月から11.0%増となる1983億マカオパタカ(約2兆7125億円)。このうち、マカオ居民が占める割合が93.4%。マカオ居民向けの商業物件ローン融資残高は前月から2.4%増、非居民は0.5%減。

昨年12月末締めの住宅ローン延滞率は0.16%で、前月から横ばい、前年同月から0.02ポイント下落。商業物件向けローン延滞率は0.15%で、前月から横ばい、前年同月から0.01ポイントの上昇だった。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府統計調査局は4月19日、今年(2024年)2月の飲食業と小売業に関する景気調査結果を公…
  2.  4月19日付のマカオ特別政府区公報に「不動産需要管理に関する税制措置の撤廃」法が掲載され、翌日(…
  3.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  4.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  5.  マカオは長く本格的な鉄道が存在しなかったが、2019年12月に新交通システム「マカオLRT」タイ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun