春節連休旅客数15%増の93万人―旅遊局

マカオ政府旅遊局は19日、2月9日から15日までの中国本土の春節連休中のマカオ入境旅客数(非マカオ籍労働者及び学生除く)が前年比15%増となる93万人に上ったと発表。うち63万人近くを中国本土旅客が占め、25%増となった。

連休中の3~5つ星ホテルの平均客室稼働率は前年比1.2%増の89%。現時点の星付き及び星なしホテルの客室総数は28,643室で、去年連休時と比較して5,562室、24%増えた。

3つ星ホテルの平均客室稼働率は2.9%増の89%、同4つ星ホテルは0.7%増の87.1%、5つ星ホテルは0.2%減の90.9%だった。去年の連休時と比較して5つ星ホテルの客室総数は4,522室増えている。

ホテル業界提供の資料によると、マカオにおける3~5つ星ホテルの連休中の平均客室単価は1.1%下がったという。星なしホテルの平均単価は17.1%上昇の642パタカ、2つ星ホテルは同13.5%上昇の1,080.4パタカ、3つ星ホテル4%上昇の1,998パタカ、4つ星ホテル3.7%下落の1,816.6パタカ、5つ星3.3%下落の2,281.6パタカ。5つ星ホテルの価格下落原因は主要2ホテルの価格設定が昨年同期と比較して低かったことに加え、2つの大型ホテルの開業によるもの。新規開業した大型ホテルの1つ、シェラトンマカオは5つ星ホテル客室数全体の2割を占める3,900室の客室数を持ち、連休期間中の平均客室単価が1,680~1,980パタカだった。4つ星ホテルはこの影響もあり価格下落に転じたものとみられる。

また、旅遊局では今年春節に新イベントとして開催した大型パレードについて、今後旅客のマカオ滞在時間延長、旅客の滞在エリアの平準化につなげたいとし、今後の継続の可能性及びプログラムの見直しなどを進めていく考え。

今年の春節連休中、多くの旅客がマカオを訪問し、都市としての受け入れ能力を超えたのではないかとの指摘がなされている。マカオ政府政策研究室は19日、中国本土からの「自由旅行」制度について、マカオ経済の成長に大きな恩恵をもたらしているとしながらも、今後プラス、マイナスの両面について研究を行っていくと発表を行っている。

多くの人出で賑わった春節期間中のセナド広場周辺(資料)―本紙撮影

多くの人出で賑わった春節期間中のセナド広場周辺(資料)―本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  アフターコロナ初年となったマカオの昨年(2023年)通期のカジノ売上(粗収益、Gross Gam…
  2.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオのイーストスクエアで4月24日、…
  3.  マカオ治安警察局は4月24日、同月22日に路線バスの車内で乗り合わせていた20代の女性の臀部に下…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月24日、マカオ半島新口岸地区にあるマカオグランプリ博物館でレゴ…
  5.  マカオ政府衛生局は4月23日夜、マカオで「人食いバクテリア」と呼ばれる細菌のひとつ、ビブリオ・バ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun