マカオ、19年2月のカジノ売上3504億円…対前年4.4%増=1〜2月累計0.5%減の6949億円

マカオ政府博彩監察協調局は3月1日、今年(2019年)2月のマカオの月次カジノ売上について、前年同月から4.4%、前月から1.7%のそれぞれ増となる253.70億マカオパタカ(日本円換算:約3504億円)だったとする最新統計を公表した。

2月の特殊要因として、中国本土で大型連休となる春節(旧正月)ゴールデンウィークがあったこと、営業日が前月と比較して3日少ない(1月は31日間、2月は28日間)ことが挙げられる。この他、今年1月1日からカジノフロア内の全面禁煙化が実施され、これまでハイローラーと呼ばれる大口ギャンブラーを対象としたVIPルームは分煙だったが、今年に入って以降は所定の喫煙ルーム内のみで喫煙が認められるかたちとなり、プレイしながら喫煙することが不可能となった。これによって、一部のギャンブラーがマカオ以外に流出した可能性があるとも指摘されている。

マカオの月次カジノ売上は2014年6月から2016年7月まで26ヶ月連続で前年割れだったが、2016年8月から2018年12月まで29ヶ月連続で対前年プラスを維持していたが、今年1月は30ヶ月ぶりにマイナスとなり、2月に再び上昇へ転じた。

今年1〜2月累計のカジノ売上は前年の同じ時期から0.5%減の503.12億マカオパタカ(約6949億円)で、マイナス幅は前月から4.5ポイント縮小。

なお、2018年通期のカジノ売上は対前年14.0%増の3028.46億マカオパタカ(約4兆1829億円)。2年連続の対前年プラスで、4年ぶりに3000億パタカの大台を回復した。

マカオの年間カジノ売上は21世紀に入って以降、2013年まで右肩上がりに上昇。ピークにあたる2013年の売上は3607.49億マカオパタカ(約4兆9826億円)だった。対前年4年ぶりのプラスに転じた2017年の売上は2011年と、2018年については2012年とそれぞれほぼ同水準。

【資料1】2019年のマカオの月次カジノ売上の推移(カッコ内は前年比)
・1月:249.42億マカオパタカ=約3445億円(5.0%減)
・2月:253.70億マカオパタカ=約3504億円(4.4%増)
>1〜2月累計:503.12億パタカ=約6949億円(0.5%減)

【資料2】2013年〜2018年のマカオの年間カジノ売上の推移(カッコ内は前年比)
・2013年:3607.49億マカオパタカ=約4兆9826億円(18.6%増)
・2014年:3515.21億マカオパタカ=約4兆8552億円(2.6%減)
・2015年:2308.40億マカオパタカ=約3兆1883億円(34.3%減)
・2016年:2232.10億マカオパタカ=約3兆0829億円(3.3%減)
・2017年:2657.43億マカオパタカ=約3兆6704億円(19.1%増)
・2018年:3028.46億マカオパタカ=約4兆1829億円(14.0%増)

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

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