マカオ警察、カジノ周辺で違法両替に従事する「換銭党」の大規模掃討作戦継続…直近14ヶ月で4千人超強制送還

昨今、マカオのカジノ施設内外において「換銭党」と呼ばれる違法な貨幣両替に従事する者が暗躍し、これにまつわる各種犯罪も頻発している。近年、マカオ警察総局では、換銭党を社会及びカジノにおける治安悪化の元凶と位置付け、大規模掃討作戦を複数回にわたって展開するなど、取り締まりを強化して臨んでいる。

マカオ警察総局は3月8日、換銭党の取り締まりに関するデータを公表。昨年(2018年)通期の摘発人数は3050人で、全員を強制送還し、2269人を再入境禁止処分とした。また、今年(2019年)については、1月の取り締まり実施回数が246回、摘発人数が545人で、全員を強制送還、411人を再入境禁止処分に。2月の取り締まり実施回数は208回、摘発人数が562人で、全員を強制送還、407人を再入境禁止処分にしたとのこと。

警察では、換銭党による違法行為を効果的に抑制するため、今後も継続して掃討作戦を展開し、治安リスクの低減と治安環境の浄化に努めるとした。

マカオ警察による換銭党掃討作戦の様子(写真:マカオ警察総局)

マカオ警察による換銭党掃討作戦の様子(写真:マカオ警察総局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月24日、マカオ半島新口岸地区にあるマカオグランプリ博物館でレゴ…
  2.  マカオ政府衛生局は4月23日夜、マカオで「人食いバクテリア」と呼ばれる細菌のひとつ、ビブリオ・バ…
  3.  このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2024年)1〜3月累計の歳…
  4.  今年(2024年)6月23日から7月3日にかけて、マカオでISF(国際学校スポーツ連盟)「ワール…
  5.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)グランドリスボアパレス(上葡京)で4月22日、世界…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun