マカオ当局、デング熱予防対策を強化…ヒトスジシマカの繁殖に有利な高温多雨続く

マカオ政府衛生局(SSM)は4月21日、近日マカオで高温多雨のヒトスジシマカの繁殖に有利となる機構が続いていることから、同局ではデング熱予防対策を強化して臨んでいるとし、市民に対しても水たまりの除去などの予防措置を講じるよう呼びかけた。

今年に入って以降、マカオでは3件の輸入性デング熱感染例が確認されており、いずれの患者も潜伏期間中に東南アジアへの渡航歴があった。3件は今年2月に相次ぎ確認されたもので、3月以降の新規感染確認はゼロとなっている。SSMでは、3月に蚊の発生リスクが高いとされる169箇所で蚊の駆除体制を強化。また、3月から市街地の排水溝における殺虫剤散布回数を毎月1回から2回へ、高リスクの重点箇所では同2〜4回に増やしているとのこと。このほか、空き地、建設現場、ホテル、フラワーショップ、寺院、ビルの公共エリアなどに対する巡回検査も強化。今後、5月にかけて、市政署と合同で市民、海外労働者、インバウンド旅客に向けた各種啓蒙活動を実施していくとした。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

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